ニュージーランドに来た当初、私の娘はまだ2歳でした。学校についてはまだまだ先の話だったわけですが、幼稚園・プレイグループなどに通い始めて、近い年齢の子供を持つママと交流を持つようになると、よく話題に出るようになったのが、
「小学校どうする?」
です。
小学校どうする? とは??
子供が小さかったこともあり、あまり教育について調べていなかった私には意味がわからない質問でした。
その答えは
「どこの小学校を選ぶか」
だったんです。
そして、それに伴い引っ越しをするかどうか、にまで繋がるんです。
ニュージーランドは移民の国です。もともと住んでいるかのような白人の方々も、もとはと言えばヨーロッパからの移民。先住民のマオリ族だって、船に乗って太平洋の島々から移り住んできたことがわかっています。
そのせいか、「住む場所を選ぶ」ということが当たり前のような文化です。
日本でも、地方から東京に移り住むと、「どの街に住もうかな♪」となりますよね。
その判断基準が、子育て世代には、「良い学校」があるエリアになるわけです。
では、何を基準に「良い学校」を選ぶのか。気になりますよね。私の経験をもとに、色々調べた結果をまとめてみたので、是非参考にして下さい(*´▽`*)
学校と教育の種類
まず学校の種類ですが、公立(state)と私立(private)、半公立(integrated state)という3つに分かれます。
日本と同じように、公立は住んでいるエリアの学校で、無料です。私立は学費がかかります。
では、半公立はと言うと、私立ほどではないですが、多少の学費を払います。カトリックなどのキリスト教系の学校の多くが、半公立となっています。
次に教育の種類ですが、ニュージーの教育庁によるごく一般的なカリキュラムの他に、モンテッソーリ、シュタイナー、国際バカロレアがあります。
モンテッソーリとは幼児教育で日本でも有名ですよね。シュタイナーは高校までの一貫教育ですが、こちらも知名度が上がってきていると思います。
インターナショナルバカロレアはどうでしょうか?私は日本では聞いたことが無かったのですが、スイスが発祥の教育システムで幼児~19歳までのカリキュラムがあり、ニュージーでは公立学校でもこれを採用している学校があります。
高校に進むと、さらに「ケンブリッジ」という教育カリキュラムが出てきますが、これについては容量が増えるので、後日調べます(*ノωノ)
今回は、「公立のNZのごく一般的なカリキュラムを採用している小学校を選ぶ」についてです。
その1 Decile
ニュージーランドの政府は3年に一度、学校の評価をレポートし、公に公開します。これは誰でも簡単にインターネット上で読むことができるのですが、その中に「Decile」というものが出てきます。これが一つの指標になるのですが、何の数字かと言うと、その学校に通っている生徒の親の経済力を1~10までの数値で評価しているのです。
経済力の評価が高いということは、ある程度裕福な家の子が通う学校、低い場合はその逆になるわけです。
経済的に困難な家庭多いということは、残念ながら犯罪率がその分あがる可能性が高くなると言われます。実際、スプレーアートによるマーキングがあったり、商店は防犯用に柵やシャッターを強固なものに変えたりしているのが見えます。
つまり、Decileがあまりに低い学校では軽犯罪と隣り合わせになりやすいということになります。学校だけでなく、そのエリアに住めば、家族全員がそういう環境に身をおくということです。
じゃぁDecileの低い学校には子供が集まらないのでは? と思うかもしれませんが、実は、政府はDecileが低い学校ほど多額の補助金を投入しています。親の経済力に頼れない分、平等な学習機会を与えるためです。
そのため、Decile1の学校に最新式のPCがずらりと並んでいる、なんていうのはよくあることなんです。他にも、お弁当を持ってこれない生徒のためにパンを配ったりもします。
そして、政府からの補助が少ないDecile10の学校はというと、親からの寄付金を集め、PCなどは自分で用意しなければいけません。
寄付金は学校ごとに決めることが出来、Decile10だと年間で$400ほどが多いようです。
学校のレポートはこちらです。
Education Review office
トップページの検索枠に学校の名前を入れて探せますよ。
人種
ニュージーランドは移民の国です。Aucklandは特に、様々な国からの移民で成り立っています。ですが、残念ながら、差別は全く無いかというとそうではありません。ヨーロッパ系の白人の中には、アジア人を快く思っていない人たちもいます。
そのため、あまりに白人の多い学校よりも、ある程度アジア人の人数がいる学校の方が安心感がある気がします。
各人種のパーセンテージも、レポートに記載されてるので参考にして下さい。
日本からの留学生を多く受け入れている学校もあり、日本語でサポートが受けられる場合もあります。英語に不安がある場合は、そこをポイントにしても良いかも知れません。
周りの意見を聞こう
もし周りに、その学校に通っている子供を持っている親がいたら、聞いてみましょう。通ってみないとわからない、良い点・悪い点を聞けるかもしれません
また、その方も他の方からの意見を聞いている可能性があるので、うちはこういう理由でこの学校が気に入っている、とか、あっちの学校のここが良いと聞いた、とか、有益な情報があるはずです。
実際に学校を訪れてみる
資料を読んで、周りの意見を聞いて、最終的には自分の子供に合うかどうか、ということになると思います。
なので、気になる学校は、積極的に見学に訪れてみて下さい。事前に事務所に連絡を入れておけば、校長先生と話せる場合もあります。
私も、沢山の学校を見ましたが、一番目は娘の意見で、二番目は通っている生徒たちのキラキラした笑顔が気に入って、決めました。
見学ですべてが見えるわけではないですが、校長先生やほかの先生たちの対応などを見ると、一つのポイントになると思います。
学校が決まったら、入学申込書を出そう♪
さぁ、学校を決めたら、どうするか。
自分の住んでいるエリアの学校なら問題ありません。そうでなければ、その学校の学区内に引っ越しをするか、校区外からの入学申込書を出します。
どの学校も学区外からの生徒を受け入れているので、学区外だからとあきらめずに申込書を出してみて下さい。兄弟が通っている、兄弟が通っていた、親が通っていた、親の職場が近い、などの理由があると、受け入れてもらいやすくなります。
私の娘の友達ママは、3箇所の学校に学区外申込書を出して、そのうちの2校から受け入れ許可を得ていました。
ただ、この場合、申込書をだすのが、実際に子供が学校に入る1年以上前だったりもするので、学校ごとの規定を良く読んでくださいね。
このあたりも、また次回、詳しく調べなおして記事にしたいと思います。
子供さんが楽しく通える学校が見つかると良いですね。
最後になりましたが、参考にした資料のURLを置いておきます。
ありがとうございました(^^♪
Education.govt.nz
Educationcounts.govt.nz
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