ニュージーランドで子供を育てるならば、もちろん、学校のことを考えないといけないですよね。日本では義務教育の小中で9年、高校で3年と定められていますが、ニュージーランドはどうでしょうか。実はちょっと結構違うので、まとめてみました(^_-)-☆
学校区分
日本は割とシンプルで小学校6年、中学校3年、高校3年となっていますね。ニュージーランドは、ざっくりすると小学校6年、中学校2年、高校5年になります。え?数が合わないよ?と、思いましたか?
実は、小学校が始まる歳が早いんです。
ニュージーランドでは、満5歳になると、小学校への入学が許可されます。そして、入学月によって、Year0かYear1のどちらかのクラスに入ることになります。
その振り分けは小学校によって違い、学年・クラスの人数なども考慮されてくるので、きっぱりとは分けられず、大体、4月~6月の間に学年の分かれ目がでることになります。
学年のスタートが4月ではなく、2月(1月は夏休み)なので、Year0からのスタートの子供がやや多くなります。
また、満5歳の誕生日から学校を始める子供もいれば、満6歳の誕生日の前日まで待つ子供もいます。これは、学校との相談で親が決めることができます。
誕生日から?!と、またしても疑問が出てしまいますよね。
そう、入学式が無いんです。なので、最初の3,4か月は、次々と新しい子供が入ってくるということになります。4月に入学式があって、一斉入学が当たり前の日本人としては、とても不思議なことです。因みに、世界中でニュージーランドだけの制度のようです。
最近では、学校によっては、ある程度の人数をまとめて始めるように調整していたりするようなので、例えば学期の真ん中ぐらいが誕生日の子は、次の学期の始めから来てください、ということもあるようです。
小学校がYear6まで、中学校はYear7とYear8と言うことになります。大体11歳から13歳までの生徒、つまり、日本でいう小6と中1が所属することになります。
また、小学校と中学校が合体した小中一貫校(フルプライマリースクール)も多いので、この場合は、Year0からYear8まで所属します。長い!
ニュージーランドでは、ここまでが義務教育という扱いになります。
高校は、Year9~Year13まで。CollegeやSecondary Schoolと呼ばれています。この中でもYear9とYear10がジュニア、Year11からがシニアと区分されます。
なので、日本の高校生はニュージーのカレッジでシニアとなるわけです。
特徴1 教科書がない
日本ではランドセルに教科書とノートを詰め込んで登下校するのが一般的で、その重さもあって物議を醸しだしているようですが、ニュージーにはその心配がありません。
なぜなら、教科書そのものがないからです。
小学校で学ぶカリキュラムはざっくりとは決まっているのですが、どのタイミングでどれを学ぶかは学校に一任されています。なので、学ぶトピックに合わせてプリントが配られたり、最近はPCを使い、インターネットを使っての授業が増えてきました。
特徴2 遠足が多い
気がします。これも学校それぞれなのですが、学んでいるトピックに合わせて、その知識を深められる施設を訪れます。
Aucklandでもっともポピュラーなのが「MOTAT」で、交通とテクノロジーの博物館(館ではない)なのですが、え?また行くの?というぐらい、小学校時代に遠足で訪れました。
それも、遠足の日は学校一斉ではなく、学年ごとのタイミングで、年に4,5回あったりします。
特徴3 4学期制
ちらりと書きましたが、学年は2月(または1月末)に始まります。1つの学期は約10週なので、1学期2月~4月半ば、2学期4月末から7月上旬、3学期7月下旬~9月末、4学期10月初旬~12月半ばとなります。
毎年、イースターに影響されて変わってきますが、大体はこんな感じで、それぞれに2週間のスクールホリデーを挟みます。
特徴4 教室のレイアウトが自由
日本で教室というと、机が縦に何列、横に何列で、理路整然と並んでいるイメージですが、ニュージーはというと、え?幼稚園?という感じです。本当です。
特にYear3ぐらいまでは、マットタイムと言って、先生の傍に集合して床に座って話を聞く時間があるので、先生の机の周りは大きく空いていて、4人ぐらいで使えるテーブルがボンボンと置いてあります。
もう一度言います。本当です。
特徴5 モーニングティーの時間がある
日本だと、大体の学校が午前4時限、午後2時限の6時限制だと思うのですが、ニュージーは午前を二つに分け、午後が一つになっているので、3時限制です。高校に入ると少し細かくなりますけどね。
当たり前ですが、午前と午後の間はランチ休憩になります。では、午前中にある休憩時間は?
この時間は、モーニングティータイムです。フルーツやスナック菓子を食べている子が多いですが、ランチ用のお弁当を食べ始める子もそこそこいます。自由です。
このモーニングティー制度は保育園・幼稚園から始まって、会社に就職しても当たり前に存在するんです。時々忘れていて窓口に行ったりすると、「モーニングティーの時間です。緊急以外は呼ばないでね」なんて書かれていたりするんです((+_+))
まとめ
ざっくり見ても、ニュージーの学校は日本と比べてとても自由な印象があります。算数の授業を一つとっても、その子供の進み方に合わせて、掛け算を習う子もいれば、分数を習う子もいるというようになっています。そして進みの早い子は飛び級させたりもします。
勉強が苦手な子には強制はさせず、運動や芸術など興味がある分野を伸ばしてあげているように見えます。
親の立場から見れば、子供が今何を学んでいるのかはっきりしなかったり、カリキュラム自体が日本と比べたら大きく遅れている印象があるので、「大丈夫か?」と思うこともままありますが、子供にしてみたら、興味のあることに力をいれて学べる環境なんじゃないかと思います。
子供の特性もあるのでどちらが良いとは言えませんが、うちの子供の場合、日本語教育も合わせて行っているの為、基礎を固める小中学校はややゆっくり目が詰め込み過ぎにならずに良いようです。
ありがとうございました。
次回も引き続き、学校教育に関して、学校選びについてまとめてみたいと思います♪
もしも内容に間違いがあった場合、教えて頂けると助かります。また、こんなことをまとめて欲しい、という要望もお待ちしています(*´▽`*)
コメント
コメントを投稿